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2003.09.30

CASLU & COMETU

Lesson 1 COMETUの構成と命令の実行過程


メモリ

メモリは以下のように表されます.

左側がアドレスで,右側がそのアドレスの内容です.右側の部分に記憶されている値(プログラムやデータ)が入ります.アドレスも内容も,16ビットです.上の図では4桁の16進数で書かれていますが,16進数1桁が4ビットに対応するわけですから,4桁で4×4=16ビットであることがわかりますね.

左側のアドレス部は,1ずつ増えています.ここの値は変わることがなく,その場所を識別するために使われます.右側の内容の部分はいろいろな値が入ることになります.例えば,上の図ではアドレス部が0020(16)の行には1010(16)が入っていることがわかります.「0020番地に1010が入っている」などと言います.

ハードウェアCOMETUの仕様として,「1語16ビット」と定義されていますが,これは以下の2つの意味を持ちます.

アドレスが16ビットで表されることから,アドレス空間が216=64kであり,0000(16)番地〜FFFF(16)番地です.10進数でいうと,65536の大きさで,0番地から65535番地ということになります.

また,「命令語は1語長または2語長である」とされています.1語長の命令は16ビットですから,上の図では1段に入ります.2語長の命令は32ビットで,上の図では2段に分かれて入ることになります.