論理和OR

論理和とは

まず，1ビットデータに対する論理和は以下の表のようになります． つまり，0と0の組み合わせでは結果は0，その他の組み合わせでは1になります．

16ビットデータの論理和

CASL�Uの論理和OR命令は，上のような論理和の演算を16ビットのデータに対して対応する桁同士で計算します．2進数で表すと例えば次のような演算です．

       (X)    = 0000 1111 0000 1111
       (Y)    = 0000 0000 1111 1111
   (X) OR (Y) = 0000 1111 1111 1111

これを16進数で表現すると，次のようになります．

       (X)    = 0F0F
       (Y)    = 00FF
   (X) OR (Y) = 0FFF

サンプルプログラム

論理和OR命令には，アドレス参照型の2語長命令とレジスタ間で論理和を計算する1語長命令がありますが，書き方は他の演算と同じなので例は省きます．

(AA)をGR0に入れ，(BB)をGR1に入れ，（AA)と（BB)の論理和をGR2に入れるプログラムを示します．(論理積のときのプログラムのANDをORに変えただけです．)

OR1	START
	LD	GR0,AA
	LD	GR1,BB
	LD	GR2,GR0
	OR	GR2,GR1
	RET
AA	DC	#0F0F
BB	DC	#00FF
	END

サンプルプログラムの実行

このプログラムをWCASL�Uで実行して動作を確認しましょう． GR0とGR1の論理和がGR2に求められているのがわかりますね．

• ORサンプルプログラム実行

(AA)と(BB)の値をいろいろ変えて実行してみてOR命令の動作を理解しましょう．