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ループというのは繰り返し処理のことです. 同じ処理を何回か,繰り返すことで,プログラムを短く書くことができます.また,データの数が変わっても繰り返しの回数を変えるだけで,プログラム自体は共通に使うことができます.
例を見て見ましょう.
1から10まで足すといくつになりますか?
これを計算するプログラムを作って見ましょう.ここではCASLUの文法で書くのでなく←で代入を表し,+記号を使って書いてみます.
繰り返し処理を使わずに書くと以下のような処理になります.GR1に0を入れておき,そこに1から順に足していくというものです.下では11行でGR1に答えが求められていますが,CASLUで書くと,データエリアを10個作るか,GR1←GR1+nをLADとADDAの2行で作ることになります.後者の場合,プログラムの長さは20行を超えることになります.
GR1←0 GR1←GR1+1 GR1←GR1+2 GR1←GR1+3 GR1←GR1+4 GR1←GR1+5 GR1←GR1+6 GR1←GR1+7 GR1←GR1+8 GR1←GR1+9 GR1←GR1+10 GR1をストアする
繰り返し処理を使うと次のように書けます.
CASLUで書いたとしても,それほど長さは変わりません.
上のプログラムよりもはるかに短いですね.また,じゃあ,「1〜100まで足したらどうなるの」というときには,上のプログラムでは100行以上のプログラムに書き換える必要がありますが,下のプログラムなら,GR2≦10をGR2≦100と直すだけで済みます.
GR1←0 GR2←1 L GR1←GR1+GR2 GR2←GR2+1 GR2≦10 ならLに戻る GR1をストアする