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2003.11.07

CASLU & COMETU

Lesson 5 繰り返し処理


ループを含むプログラム

ループというのは繰り返し処理のことです. 同じ処理を何回か,繰り返すことで,プログラムを短く書くことができます.また,データの数が変わっても繰り返しの回数を変えるだけで,プログラム自体は共通に使うことができます.

例を見て見ましょう.
1から10まで足すといくつになりますか?
これを計算するプログラムを作って見ましょう.ここではCASLUの文法で書くのでなく←で代入を表し,+記号を使って書いてみます.

繰り返し処理を使わずに書くと以下のような処理になります.GR1に0を入れておき,そこに1から順に足していくというものです.下では11行でGR1に答えが求められていますが,CASLUで書くと,データエリアを10個作るか,GR1←GR1+nをLADとADDAの2行で作ることになります.後者の場合,プログラムの長さは20行を超えることになります.

     GR1←0
     GR1←GR1+1
     GR1←GR1+2
     GR1←GR1+3
     GR1←GR1+4
     GR1←GR1+5
     GR1←GR1+6
     GR1←GR1+7
     GR1←GR1+8
     GR1←GR1+9
     GR1←GR1+10
     GR1をストアする

繰り返し処理を使うと次のように書けます. CASLUで書いたとしても,それほど長さは変わりません.
上のプログラムよりもはるかに短いですね.また,じゃあ,「1〜100まで足したらどうなるの」というときには,上のプログラムでは100行以上のプログラムに書き換える必要がありますが,下のプログラムなら,GR2≦10をGR2≦100と直すだけで済みます.

     GR1←0
     GR2←1
L    GR1←GR1+GR2
     GR2←GR2+1
     GR2≦10 ならLに戻る
     GR1をストアする