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2003.09.30

CASLU & COMETU

Lesson 1 COMETUの構成と命令の実行過程


2語命令の構成

形式の説明

2語長の命令の形式は以下のようになります.

    命 令 部 (8ビット)    
レジスタ部(4ビット)
修 飾 部 (4ビット)
アドレス部 (16ビット)

図で表すと次のようになります.

命令の各部には以下のような意味があります.

命令によっては,レジスタ部には値を指定しないものもあります.そのようなときは0になります.修飾部も,インデックス修飾をしない場合は,0を入れておきます.

例えば,メモリからレジスタに値をロードするタイプの命令は2語長です.CASLUで書くと以下のような命令です.

         LD     GR1,AA

これを機械語表現にしてみましょう.
実は,これだけだと情報不足でです.プログラムの全体がどのようになっているかわからないと,AAというラベルのアドレスがわかりません.ここでは,AAというラベルがメモリの8番地に割り当てられたと仮定して話を進めます.
まず,命令部8ビット分をアセンブラ言語の仕様の参考資料(30ページ)の表で調べます.LD r1,adr,x という機械命令のOPです.(LD命令は2つありますが,命令語長が2の方です.) 主OPが1,副OPが0となっていますね.なので,この場合,命令部は10となります.
次に,レジスタ部はGR1なので1です.修飾部は指定がないので,0になります.
2語目はAAのアドレスである8になります.
従って,16進数では以下のようになります.
     1 0 1 0
     0 0 0 8
2進数で表すと,以下のようになります.
    0001 0000 0001 0000
    0000 0000 0000 1000