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2003.10.16

CASLU & COMETU

Lesson 2 CASLUプログラムの書き方と実行のトレース


CASLU命令の種類

CASLUは,4種類のアセンブラ命令(START,END,DS,DC),4種類のマクロ命令(IN,OUT,RPUSH,RPOP)及び機械語命令(COMETUの命令)からなります.

アセンブラ命令は,アセンブラに指示を与えるための命令です. START,END,DS,DCの4種類で,このうち,STARTとENDはアセンブル後COMETUの機械語に変換されると,姿を消し,メモリを占有しません.DSとDCは普通は何語かのメモリを占有することになります.

マクロ命令はマクロ定義によってプロトタイプを定義しておけば,プログラム中に適当に書くことができます.サブルーチンに似ていますが,実行に先立って何語かの機械命令に展開され,その場に埋め込まれるという点に特徴があります.CASLUのマクロ命令にはIN,OUT,RPUSH,RPOPがあります.
INはあらかじめ割り当てた入力装置からレコードを読み込む命令,OUTはあらかじめ割り当てた出力装置に文字データを出力する命令,RPUSHはGRの内容をスタックに格納する命令,RPOPはスタックの内容をGRに格納する命令です.

機械語命令は,COMETUの38種類の機械語命令そのものを記号表現したものです. CASLUに書かれた機械語命令は,アセンブル後は,そのまま,CPUの機械語命令となり,1語または2語のメモリ領域を占めることになります.

アセンブラ命令と機械語命令は,学習の初期段階からよく使いますので,もう少し詳しく学んでおきましょう.