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2003.10.21

CASLU & COMETU

Lesson 2 CASLUプログラムの書き方と実行のトレース


例でみるCASLUプログラム

早速,CASLUプログラムの例を見てみましょう.

PRG	START
	LD	GR1,AA
	ADDA	GR1,BB
	ST	GR1,CC
	RET
AA	DC	5
BB	DC	6
CC	DS	1	;答えの保存場所
	END

文法の説明

プログラムの最初はSTART命令,最後はEND命令になっています. START命令には,PRGというラベルが付けられています.これはプログラムの入り口を示します.CASLUのプログラムは,全体として以下のようになります.


PRG     START
                 ; この間にプログラムを書く
        END

命令は1行に1つずつ書かれています.
PRG,AA,BB,CCはラベルです.
START,LD,ADDA,ST,RET,DC,DS,ENDは命令コードです.
GR1,AA や GR1,BB や GR1,CC5,6,1などはオペランドになります.
;答えの保存場所 は注釈です.

意味の説明

以上の説明で,もう分かったでしょうか.このプログラムは加算をしているプログラムです. C言語のような高級言語であれば,以下の様に1行で書けてしまう処理です.

    CC = AA + BB;
アセンブラ言語ではメモリの内容を直接加算することはできないので,LD命令,ADDA命令,ST命令の3つを組合せてこれをやっています.つまり,高級言語では数式のように1行で書く処理が,CPUでは実際には3ステップで実行されていることがわかります.