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早速,CASLUプログラムの例を見てみましょう.
PRG START LD GR1,AA ADDA GR1,BB ST GR1,CC RET AA DC 5 BB DC 6 CC DS 1 ;答えの保存場所 END
プログラムの最初はSTART命令,最後はEND命令になっています. START命令には,PRGというラベルが付けられています.これはプログラムの入り口を示します.CASLUのプログラムは,全体として以下のようになります.
PRG START ; この間にプログラムを書く END
命令は1行に1つずつ書かれています.
PRG,AA,BB,CCはラベルです.
START,LD,ADDA,ST,RET,DC,DS,ENDは命令コードです.
GR1,AA や GR1,BB や GR1,CC5,6,1などはオペランドになります.
;答えの保存場所 は注釈です.
以上の説明で,もう分かったでしょうか.このプログラムは加算をしているプログラムです. C言語のような高級言語であれば,以下の様に1行で書けてしまう処理です.
CC = AA + BB;アセンブラ言語ではメモリの内容を直接加算することはできないので,LD命令,ADDA命令,ST命令の3つを組合せてこれをやっています.つまり,高級言語では数式のように1行で書く処理が,CPUでは実際には3ステップで実行されていることがわかります.