Home > Tutorial > Lesson 2

2003.10.16

CASLU & COMETU

Lesson 2 CASLUプログラムの書き方と実行のトレース


プログラム実行のトレース

プログラムの動作を追いかけてみましょう.プログラムを見て,そのプログラムがどのように動作するのかを説明できるようにならなければなりません.後でシミュレータを使いながら,学習を進めますが,まずはアセンブラの仕様書の説明を読みながら,プログラムの動作を追う練習をしましょう.


例題1

前に出てきた以下のプログラムの動作をトレースしましょう.

PRG	START
	LD	GR1,AA
	ADDA	GR1,BB
	ST	GR1,CC
	RET
AA	DC	5
BB	DC	6
CC	DS	1
	END

初期状態

   (GR1)=不定値   (AA)= 5(000516)  (BB)=  6(000616) (CC)=不定値

LD命令の実行直後

   (GR1)= 5  (000516) (AA)= 5(000516) (BB)=  6(000616) (CC)=不定値

(AA)の内容がGR1にロードされてGR1の中身が5になりました.

ADDA命令の実行直後

   (GR1)= 11 (000B16) (AA)= 5(000516) (BB)=  6(000616) (CC)=不定値

(GR1)=5 に (BB)=6 が算術加算されて,(GR1)=11 となりました.

ST命令の実行直後

   (GR1)= 11 (000B16) (AA)= 5(000516) (BB)=  6(000616) (CC)=11(000B16)

(GR1)=11がCCに保存されて,(CC)=11となりました.

不定値というのは,何が入っているかわからないという意味です.実際には0が入っていたり,-1が入っていたりします.